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PCR検査に当たっての注意事項等



検査に当たっての注意事項等

PCR 法は、検出感度が高く、極微量の DNA でも検出されることから、分析操作中は、 目的外の DNA の混入防止に細心の注意を払う必要がある。

また、DNA は微生物や人 の皮膚等に存在する DNA 分解酵素により分解されることから、この酵素の混入防止の ため、滅菌などの適切な操作を行う必要がある。

1) マイクロピペット用チップは、滅菌済みのものを用い、操作毎に毎回新しいものに 変える。フィルター付きのチップを用いるのが望ましい。

2) 分析操作中は、プラスチック製手袋を着用し、さらに手袋は消毒用アルコールでふく。

3) サンプリング及び粉砕を行う場所、PCR 操作を行う場所及び電気泳動を行う場所は 分離するのが望ましい。PCR 反応液の調製は、清浄な場所で行う。

検査精度の確保上の注意事項

1) 1検体の試料について、DNA の抽出は2点並行で行い、2点の抽出 DNA につい て PCR 反応をそれぞれ2点並行で実施する。

2) PCR 反応を行う際には、必ず陽性コントロールと陰性コントロールを同時に反応させる。

3) ダブルチェックのため、プライマーは2種類以上を用いて行うことが望ましい。例 えば、牛、羊等の動物種を識別する際には、ほ乳動物検出プライマー及び各種動物検出 プライマーを用いるとよい。

試験結果の取り扱い

1検体当たり2点の抽出 DNA のうち、2点ともに陽性の結果が得られた場合にのみ陽 性と判定する。

参考文献

1)T. Kusama, T. Nomura and K. Kadowaki;Journal of Food Protection Vol.67 (6), 1289-1292 (2004) (国内特許出願:特願 2001-366120,特願 2004-116302)

2) Marco Tartaglia, Ernestina Saulle, Simonetta Pestalozza, Luisella Morelli, Giovanni Antonucci, and Piero A. Battaglia ; Journal of Food Protection 61 (5), 513 (1998)

3) 野村哲也,草間豊子;飼料研究報告 vol. 30(2005),52(国内特許出願:特願 2005-100884)

4) T. Matsunaga, K. Chikuni, R. Tanabe, S. Muroya, K. Shibata, J. Yamada and Y. Shinmura;Meat Science 51, 143 (1999)

5) R-F. Wang, M.J. Myers, W. Campbell, W-W. Cao, D. Paine and C.E. Cerniglia; Molecular and Cellular Probes 14, 1 (2000)

6)A. Toyoda, T. Nakajo, H. Kawachi, T. Matsui and H. Yano:Journal of Food Protection, Vol.67(12), 2829-2832 (2004)

検査に当たっての注意事項等 PCR 法は、検出感度が高く、極微量の DNA でも検出されることから、分析操作中は、 目的外の DNA の混入防止に細心の注意を払う必要がある。また、DNA は微生物や人 の皮膚等に存在する DNA 分解酵素により分解されることから、この酵素の混入防止の ため、滅菌などの適切な操作を行う必要がある。 1) マイクロピペット用チップは、滅菌済みのものを用い、操作毎に毎回新しいものに 変える。フィルター付きのチップを用いるのが望ましい。 2) 分析操作中は、プラスチック製手袋を着用し、さらに手袋は消毒用アルコールでふ く。 3) サンプリング及び粉砕を行う場所、PCR 操作を行う場所及び電気泳動を行う場所は 分離するのが望ましい。PCR 反応液の調製は、清浄な場所で行う。 検査精度の確保上の注意事項 1) 1検体の試料について、DNA の抽出は2点並行で行い、2点の抽出 DNA につい て PCR 反応をそれぞれ2点並行で実施する。 2) PCR 反応を行う際には、必ず陽性コントロールと陰性コントロールを同時に反応さ せる。 3) ダブルチェックのため、プライマーは2種類以上を用いて行うことが望ましい。例 えば、牛、羊等の動物種を識別する際には、ほ乳動物検出プライマー及び各種動物検出 プライマーを用いるとよい。 試験結果の取り扱い 1検体当たり2点の抽出 DNA のうち、2点ともに陽性の結果が得られた場合にのみ陽 性と判定する。 参考文献 1)T. Kusama, T. Nomura and K. Kadowaki;Journal of Food Protection Vol.67 (6), 1289-1292 (2004) (国内特許出願:特願 2001-366120,特願 2004-116302) 2) Marco Tartaglia, Ernestina Saulle, Simonetta Pestalozza, Luisella Morelli, Giovanni Antonucci, and Piero A. Battaglia ; Journal of Food Protection 61 (5), 513 (1998) 3) 野村哲也,草間豊子;飼料研究報告 vol. 30(2005),52(国内特許出願:特願 2005-100884) 4) T. Matsunaga, K. Chikuni, R. Tanabe, S. Muroya, K. Shibata, J. Yamada and Y. Shinmura;Meat Science 51, 143 (1999) 5) R-F. Wang, M.J. Myers, W. Campbell, W-W. Cao, D. Paine and C.E. Cerniglia; Molecular and Cellular Probes 14, 1 (2000) 6)A. Toyoda, T. Nakajo, H. Kawachi, T. Matsui and H. Yano:Journal of Food Protection, Vol.67(12), 2829-2832 (2004)