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QuantiFluor ONE dsDNA簡易マニュアル(Quantusでの測定)

Version 5.0 (April 2024) Quantus™ Fluorometerを用いたQuantiFluor® ONE dsDNA Systemの測定 【QuantiFluor® ONE dsDNA Systemの測定には、ver. 2.22以上のファームウエアが必要です。】 準備するもの  P2のマイクロピペッターの専用のチップ (微量の分注を行うため、これらの使用が望ましい)  P20、P200のマイクロピペッターおよびそれらのディスポチップ 製品内容 カタログ番号 E4871 E4870 サイズ 100回分 500回分 QuantiFluor® ONE dsDNA Dye 20ml 5×20ml Lambda DNA Standatrd, 400μg/ml 80μg 400μg 1× TE Buffer(pH 7.5) 10ml 25ml 保存温度︓ 4℃ 測定チューブ︓ 製品に測定チューブは含まれておりません。下記製品をご購入ください。 製品名 個数 カタログ番号 0.5ml PCR Tubes 50個入 E4941 200個入 E4942 原理と概要 QuantiFluor® ONE dsDNA DyeはdsDNA特異的な蛍光試薬です。 また、Quantus™ Fluorometerは、小型の蛍光光度計です。 蛍光試薬のバックグラウンド(Blank)と2ng/μLのDNA溶液の蛍光値(Standard)をQuantus™ Fluorometerで測定します。 これらの蛍光値からスタンダードカーブが、Quantus™ Fluorometerに自動的に生成されます。 サンプルも同様に、QuantiFluor® ONE dsDNA Systemの蛍光試薬と混合し、Quantus™ Fluorometerで測定します。測定結果の蛍光値から、このスタンダードカーブよりサンプルに含まれるdsDNAの濃度を自動的に算出し、表示します。 Quantus™ Fluorometer 決定キー 蛍光値 サンプル dsDNA濃度 0 X ng/μL 2ng/μL Version 5.0 (April 2024) 2 / 4 QuantiFluor® ONE dsDNA Dyeおよびサンプルの調製 1. “サンプル”、“Blank”、“Standard”、の測定チューブを準備する。 “サンプル”の測定チューブの数は、サンプル数に応じて、準備してください。 それぞれのチューブに下記のように、溶液を加える。  サンプル ︓ 2μLのサンプル (最大20μLまで可)  Blank ︓ なにも加えない  Standard ︓ 2μLのLambda DNA Standard (400ng/μL) サンプル Blank Standard 2. “Blank”と“サンプル”の測定チューブに、200μLのQuantiFluor® ONE dsDNA Dyeを加える。 “Standard”の測定チューブに、400μLのQuantiFluor® ONE dsDNA Dyeを加える。 サンプル Blank Standard 3. 3回以上のピぺッティングまたはボルテックスにより、十分に撹拌する(撹拌が不十分な場合、蛍光値が低くなります)。 4. ”Standard”の測定チューブから、200μLを取り除き、約200μLを残す。 ※ 正式な英文プロトコールでは、Lambda DNA Standard 1μL + QuantiFluor® ONE dsDNA Dye 199μLとなっています。本紙では、正確な定量性の確保のため、Lambda DNA Standard 2μL + QuantiFluor® ONE dsDNA Dye 398μLの混合液(合計400μL)から半量(200μL)の使用にて記載しております。 サンプル Blank Standard 5. 遮光して、室温で5分間インキュベートする。 Version 5.0 (April 2024) 3 / 4 Quantus™ Fluorometerを使ったdsDNA濃度の測定 1. 電源を差し込み、ホーム画面から“Protocol”を選択し、決定キーを押す。 ※この機器には、電源ボタンはありません。 2. “ONE DNA”を選択し、決定キーを押す。 “Calibrate”を選択し、決定キーを押す。 3. Quantus™ Fluorometerのフタを開け、チューブホルダーに“Blank”の測定チューブをセットし、フタを閉める。 “Read Blank”を選択し、決定キーを押して、“Blank”を測定する。 4. フタを開け、“Blank”の測定チューブを取り出し、“Standard”の測定チューブをセットし、フタを閉める。“Read Std”を選択し、決定キーを押して、“Standard”を測定する。 5. 次に、画面上にStatus︓VALIDと表示されていれば、“Save”を選択する。 ※ INVALIDの場合、Standard︓Blank ratioの値を確認してください。 ※ このキャリブレーションデータが機器に保存され、以降の測定結果を濃度表示するときに利用されます。 6. ホーム画面の下段において、Sample Volumeを“2μL”、Unitを“ng/μL”に設定する。 ※ 詳細は、本紙4ページの“その他の機能”の“サンプル量および単位の設定”をご覧ください。 7. “サンプル”の測定チューブをチューブホルダーにセットし、フタを閉める。 自動的に測定が始まり、測定後に自動計算された濃度が画面に表示される。 8. 以降、サンプルを連続して測定できる。 ※ 測定したデータは最大50個まで、Quantus™ Fluorometer内のメモリに保存されます。 Version 5.0 (April 2024) 4 / 4 その他の機能  サンプル量および単位の設定 画面の下段を、決定キーで選択することにより、Sample VolumeとUnitを設定できます。本プロトコールでは、サンプル量は2μL、単位はng/μLで使用しています。 この設定に基づいて、Quantus™ Fluorometerは希釈倍率を自動計算し、希釈前のサンプルの濃度を表示します。 サンプル量は、1~10(1μL刻み)、15、20、25、50、100、150、200μLから選択できます。 また、単位はng/μL、ng/mL、μg/mL、mg/mL、Autoから選択できます。  PCへの出力 Quantus™ SoftwareをインストールしたPCとQuantus™ FluorometerがUSBケーブルで接続していると、測定結果をPCのQuantus™ Softwareに表示することができます。Quantus™ SoftwareでPCに取り込んだデータはcsvファイルとして、Exportすることができます。  Raw Measurementモード BlankやStandardを設定せずに、Rawデータを測定するモードです。 1. “Tool”を選択し、続いて、“Raw Measurement”を選択する。 2. 使用するモード(QuantiFluor® ONE dsDNA Systemは“Blue”が対応)を選択し、決定キーを押す。