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Promega info さまざまな遺伝子検査・感染症検査に有用なMaxwell® RSC Instrument

Promega Info プロメガ株式会社 さまざまな遺伝子検査・感染症検査に有用なMaxwell® RSC Instrument 神戸市立医療センター中央市民病院 臨床検査技術部 細胞遺伝子検査室 白石祐美先生、丸岡隼人先生 Maxwell® RSC Instrumentで核酸精製を行っている検査項目 当院細胞遺伝子検査室では、造血器腫瘍の病型診断および治療効果の判定に際して、PCR法を用いた種々の遺伝子検査を 実施しています。検査項目数は2020年8月現在で約 40 種に及び、更に血液内科からの需要に応じて、最新の新規検査項 目の導入に向けた検討も日々行っています。 このような状況下で核酸抽出作業を効率化する重要性が高まり、2016年より 遺伝子検査 のワークフローに 自動核酸精 製装置 Maxwell® を組み入れました。Maxwell® 導入以前はスピンカラム法による用手抽出であったので、検体数が多 い時には、その煩雑さから抽出作業に多くの時間を費やしていました。また、操作ステップが多いので、検体の取り違え などの危険性も高くなっていました。Maxwell® 導入以後は、検体をセットしてから抽出完了までの時間にPCRの準備な どを行うことができるため、作業効率が格段に高まりました。また、複数回の遠心作業を行う中で、検体を取り違えてし まったり、試薬を入れ忘れてしまうといったようなリスクも低減され、安心して検査をすすめることができるようになり ました。 新型コロナウイルス検査 においてもMaxwell® は絶大な威力を発揮しています。新型コロナウイルス検査におけるウイ ルスRNA抽出では、コンタミネーションや検体取り違えに関して厳格な操作が要求されますが、抽出の自動化により、そ れらのリスクを最小限に抑えることができています。新型コロナウイルス検査に提出される検体は、日々増加の一途をた どっており、今やMaxwell® は我々の業務になくてはならない存在となっています。 “Maxwell® RSCの自動精製”と“スピンカラムでの用手法”の比較 煩雑な用手検査は貴重な時間を浪費し、手技による検査結果のバラツキやエラーの発生にもつながります。 検査項目 検体種 使用キット名 遺伝子検査(造血器腫瘍) 造血器腫瘍遺伝子検査 (RNA) (WT1 mRNA定量、BCR-ABL1 mRNA定量検査、NPM1 mRNA定量検 査など) 末梢血・骨髄血 体腔液 (腹水・胸水など) Maxwell® RSC simplyRNA Blood Kit [カタログ番号 AS1380] 造血器腫瘍遺伝子検査 (DNA) (JAK2V617F、CALR、MPL、MYD88L265P遺伝子変異など) 免疫関連遺伝子再構成検査 (免疫グロブリン遺伝子再構成、T細胞抗原レセプター遺伝子再構成など) 移植関連キメリズム解析 末梢血・骨髄液 体液 (腹水・胸水など) 固形組織(生検検体) Maxwell® RSC Whole Blood DNA Kit [カタログ番号 AS1520] FFPE Maxwell® RSC DNA FFPE Kit – PKK, Custom [カタログ番号 AX2500] 感染症検 査 新型コロナウイルスPCR検査 鼻腔/咽頭スワブ拭い液 喀痰 Maxwell® RSC Viral Total Nucleic Acid Purification Kit [カタログ番号 AS1330] Maxwell® RSC スピンカラム 抽出作業 自動 用手 作業時間 短 長 検体取り違え リスク 小 大 試薬入れ忘れ リスク 小 大 お問合せ先 プロメガ株式会社 Maxwell RSC 検索 www.promega.jp TEL. 03-3669-7981 E-mail: prometec.jp@promega.com Promega Info 血液/骨髄液からのRNA抽出プロトコール例 使用キット:Maxwell® RSC simplyRNA Blood Kit 1. サンプリング EDTA採血管に血液または骨髄液を採取する。 2. 細胞数の算定 自動血球計数装置もしくはBurker-Turk計算盤を用いて、 末梢血の白血球数または骨髄液の全有核細胞数を算定する。 3. 赤血球の溶血 15 mLまたは50 mLの遠沈管に1 mL~10 mLのサンプル を分取し、サンプル量に対して十分量のCell Lysis Solution (溶血バッファー) を加える。室温にて10分間の インキュベーションを行う。遠心 (540g、室温、5分) し た後、細胞ペレットを残し、上清を除去する。 4. 細胞ペレットの調製 細胞ペレットに2~3 mLの PBS を加え、よく懸濁し、自 動血球計数装置で細胞数を算定する。算定した細胞数に基 づき、細胞数が 1.0×107 個以下になるように 2.0 mL チューブに移す。遠心( 6,000 rpm、室温、1分)した後、 細胞ペレットを吸わないよう上清を完全に除去する。 処理数: 1~16検体 溶出液量: 標準 50μL サイズ: 幅33㎝X奥行34㎝X高さ30㎝ 重量: 約11kg Maxwell® RSC Instrument (カタログ番号 AS4500) PK2009-04T 5. 細胞の溶解 細胞ペレットに1-Thioglycerol/Homogenization Solutionを200 µL加え、ペレットがなくなるまでボルテッ クスをする。Lysis Buffer 200 µL及びProteinase Kを25 µL加え、30秒間ボルテックスする。室温にて10分間のイ ンキュベーションを行う。 6. RNA抽出 カートリッジ、プランジャー、DNase I Solution、 Elution Tube (抽出液:50 µLのNuclease-Free Water) を準備し、細胞溶解液全量をカートリッジに加え、 Maxwell® RSC Instrumentでの全自動RNA抽出を実施す る。 7. 品質チェック NanoDrop (Thermo Fisher Scientific)で濃度および純度 を測定した後、RT-PCRに使用する。 固形組織(生検検体)からのDNA抽出プロトコール例 使用キット:Maxwell® RSC Whole Blood DNA Kit 1. サンプリング 生理食塩水入シャーレもしくは培養液中に組織を採取する。 2. 検体の分割 鉗子で検体組織を押さえながら、ディスポーザブルナイフ で適度な大きさに分割する。適当量の PBS を加えた 50 mLの遠沈管内で、組織片を鉗子で破砕する。 3. 不純物の除去 新しい 50 mLの遠沈管にセルストレーナーをセットし、 不純物を除去する。自動血球係数装置を用いて、有核細胞 数を算定する。 4. 組織懸濁液の調製 算定した細胞数に基づき、細胞数が1.0×107 個以下になる ように 2.0 mLチューブに移す。遠心 (6,000 rpm、室温、 1分)した後、細胞ペレットを吸わないよう上清を完全に除 去する。200 μL のPBSを加え、十分にボルテックスして 検体を均一にする。 5. DNA抽出 カートリッジ、プランジャー、Elution Tube (抽出液:50 µLのElution Buffer)を準備し、調整した組織懸濁液全量を カートリッジに加え、Maxwell® RSC Instrumentでの全 自動DNA抽出を実施する。 6. 品質チェック NanoDrop (Thermo Fisher Scientific)で濃度および純度 を測定した後、PCRに使用する。 製品名 カタログ番号 サイズ 定価 (¥) Maxwell® RSC Instrument AS4500 1式 2,800,000 Maxwell® RSC simplyRNA Blood Kit AS1380 48回分 43,000 Maxwell® RSC Whole Blood DNA Kit AS1520 48回分 43,000 Maxwell® RSC DNA FFPE Kit – PKK, Custom Kit AX2500 48回分 41,000 Maxwell® RSC Viral Total Nucleic Acid Purification Kit AS1330 48回分 48,000