pGL4 Luciferase Reporter Vectors

他のレポーターに比べて、Rapid Response Reporter Vectorsの発現量と半減期はどのようになっていますか?

比較表を以下に示します。

  NanoLuc ホタル ルシフェラーゼ ウミシイタケ ルシフェラーゼ
ベクター pNL1.1
[Nluc]
pNL1.2
[NlucP]
pGL4.10
[luc2]
pGL4.11
[luc2P]
pGL4.12
[luc2CP]
pGL4.70
[hRluc]
pGL4.71
[hRlucP]
pGL4.72
[hRlucCP]
誘導倍率が最大に
達するために
必要な時間※1 (hour)
2.5 2 4.5 4.5 3.0 6.0 4.0 2.0
刺激から2時間後の
誘導倍率
10倍 400倍 6.6倍 13.8倍 21.6倍 2.7倍 6.3倍 12.2倍
相対的な発光シグナルの
強度※2
100% 1.2% 100% 18.7% 3.9% 100% 40% 5.8%

※1 : ホタルルシフェラーゼは図1参照、ウミシイタケルシフェラーゼは図2参照
※2 : 図3参照

図. NanoLuc Rapid Response タイプ(NlucP)の応答性。(縦軸は対数スケールであることに注意)

NF-κB 応答エレメントを含む各ベクターをHEK293に導入し、TNFαで処理した。刺激後の発光比の時間依存性(左図)、また5時間後の各濃度の刺激に対する応答を測定した。
刺激前後で発光値のS/B比は、NlucP がもっともすぐれていた。Nlucはそれ自体が安定なタンパク質であるためバックグラウンドが上昇したが(右図Nluc赤)、Rapid Response型でこれを防げた(右図NlucP青)。

図1. ホタルルシフェラーゼ遺伝子を含むpGL4.1 Vectorシリーズにおける誘導倍率

CRE (cAMP response element)とHSV-TKプロモーターを挿入したpGL4 VectorをHEK 293 cellsにトランスフェクションし、24時間後に100μM RO (RO-20-1724)と1μM ISO (isoproterenol hydrochloride)を添加し、ルシフェラーゼの発現を誘導した。また、100μM ROのみを添加したものを非誘導のコントロールとした。誘導後1時間ごとに細胞を回収し、溶解したライセートをLuciferase Assay System (カタログ番号 E1500)でアッセイした。縦軸の値は、’誘導処理したサンプルの発光量’に対する’未処理のサンプルで得られた発光量’の”誘導倍率”を表す(図4参照)。

図2. ウミシイタケルシフェラーゼ遺伝子を含むpGL4.7 Vectorシリーズにおける誘導倍率

CRE (cAMP response element)とHSV-TKプロモーターを挿入したpGL4 VectorをHEK 293 cellsにトランスフェクションし、24時間後に100μM RO (RO-20-1724)と1μM ISO (isoproterenol hydrochloride)を添加し、ルシフェラーゼの発現を誘導した。また、100μM ROのみを添加したものを非誘導のコントロールとした。誘導後1時間ごとに細胞を回収し、溶解したライセートをRenilla Luciferase Assay System (カタログ番号 E2810)でアッセイした。縦軸の値は、’誘導処理したサンプルの発光量’に対する’未処理のサンプルで得られた発光量’の”誘導倍率”を表す。縦軸の”誘導倍率”は、’誘導処理したサンプルの発光量’に対する’未処理のサンプルで得られた発光量’の値を表す(図4参照)。

図3. pGL4.1 VectorsおよびpGL4.7 Vectorsの間における発現量の比較

CRE (cAMP response element)とHSV-TKプロモーターを挿入したpGL4 Reporter Vector (ホタルルシフェラーゼ : pGL4.10[ luc2], pGL4.11[ luc2P], pGL4.12[ luc2CP] および ウミシイタケルシフェラーゼ : pGL4.70[ hRluc], pGL4.71[ hRlucP], pGL4.72[ hRlucCP])を内部標準用ベクターと共にHEK 293 cellsにトランスフェクションした。トラスフェクションから24時間後に細胞を回収し、Passive Lysis Bufferで溶解し、Dual-Luciferase® Reporter Assay Systemで発光量を測定した。内部標準値で補正した値を縦軸にプロットした。

よく見られている質問

インターネットでのお問い合わせ

下記フォームよりお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから

お電話でのお問い合わせ

製品詳細・学術的なお問い合わせ専用ダイヤル(受付時間:平日9:00~17:00)

TEL 03-3669-7980