Rabbit Reticulocyte Lysate, Wheat Germ Extract

RRLやWGEの鋳型として使用するRNAには、キャップ構造は必要ですか?

RRLやWGEで翻訳反応を行う場合、効率的な翻訳のためにほとんどの転写産物でキャップ構造を必要としません(1-3)。キャップしていないRNAでも翻訳反応に加える量を増やすことでタンパク質合成量はキャップしたRNAと同等になります(4)。

RRLとWGEの翻訳キットでは、キャップが付加された転写産物の翻訳効率が上がることがあります(2,3,5)。例えば、dihydrofolate reductaseのmRNAの翻訳をRRLで行った場合、キャップしたRNAがキャップしていないRNAの4~8倍のタンパク質を発現することをRestoらは報告しています(6)。

参考文献:

  1. Dasso, M.C. and Jackson, J. J. (1989) Nucl. Acids Res. 17, 3129.
  2. Rabbit Reticulocyte Lysate Systems Technical Manual #TM232, Promega Corporation.
  3. Wheat Germ Extract Technical Manual #TM230, Promega Corporation.
  4. Gurevich, V.V. et. al. (1991) Anal. Biochem, 195, 207.
  5. RiboMAXTM Large Scale RNA Production Systems - SP6, T3, T7 Technical Bulletin #TB166, Promega Corporation
  6. Resto, E. et al. (1992) Nucl. Acids Res. 20, 5979

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