HaloTag®Ligand

HaloTag®リガンドにはどのようなものがありますか?

リガンドには、①蛍光標識用リガンド、②ビオチン標識リガンド、③タンパク質精製、プルダウン用リガンド、④未標識リガンドがあります。

① 蛍光標識リガンドには、細胞膜透過性リガンドと、非透過性のリガンドがあります。細胞膜非透過性のリガンドは、細胞表面に発現するHaloTag®タンパク質に結合することが出来ますが、細胞内のHaloTag®タンパク質には結合できません。細胞膜から細胞質への移行を観察する場合に有用です。 

細胞膜透過性のリガンドのうち、Oregon Green® LigandとdiAcFAM Ligandは、細胞内のエステラーゼにより修飾基が加水分解されることにより蛍光を発します。Oregon Green®の方が、褪色が少ないのが特長です。

No Washプロトコール用に開発したDirect Ligandも細胞膜を透過し、赤(TMR)、緑(R110)の蛍光で観察可能です。

② ビオチン標識用(Biotin、PEG-Biotin)リガンドは、HaloTagタンパク質にビオチン標識をする事ができます。PEG-Biotinリガンドは細胞膜透過性がBiotin リガンドに比べて低いため、精製操作は細胞を溶解してライセートにしたサンプルが対象になります。生きた細胞で標識/精製する場合はBiotinリガンドを推奨します。Pull-down Assayなど複合体としてHaloTagを精製する際にはPEGリピートがスペーサーとして機能するため、PEG-Biotin リガンドが効果的です。

HaloTag® Biotin Ligand

HaloTag® PEG-Biotin Ligand

③ タンパク質精製、プルダウン用リガンドとして、HaloLink™ Resin, HaloLink™ Magnetic Beadsを用意しています。これらのリガンドでHaloTagタンパク質をビーズに固定化することが出来、また融合タンパク質とは、TEVプロテアーゼ(ProTEV;カタログ番号V6051)を用いて分離、精製が可能です。

4. 未標識リガンドには、Amine Ligand, Sccinimidyl Ester Ligand, Thiol Ligand, Iodoacetamide Ligandを用意しています。リガンドの長さが異なるO2、O4の二種類のタイプを用意しているものもあります。修飾リガンドを作成し、色々なアプリケーションに活用してください。OligoDNAの修飾なども可能です。 詳細な情報は、下記の英文ホームページを参考にしてください。
http://www.promega.com/catalog/catalogproducts.aspx?categoryname=productleaf_1675&ckt=1

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