MagneGST™ Protein Purification System ・ MagneGST™ Pull-Down System

MagneGST™とはどのような製品ですか? また、どのようなサンプルから精製に利用することができますか?

MagneGST™ Protein Purification System(以下MagneGST™)は、大腸菌あるいはin vitro翻訳反応後で発現させたグルタチオン-S-トランスフェラーゼ (GST) 融合タンパク質(以下、GST-Tagタンパク質)を簡単、迅速、安定に精製するためのシステムです。MagneGST™ の精製プロトコルの概要を図1に示します。

磁性体粒子であるMagneGST™ Glutathione Particlesは、GST-Tagタンパク質と相互作用します(1)。続いて、マグネットスタンドを用いて、GST-Tagタンパク質がMagneGST™ Glutathione Particlesに結合した状態で洗浄操作を行い(2)、Elution Buffer (10mM Glutathioneとなるように調製する)でGST-Tagタンパク質を溶出させます(3)。

図1 MagneGST™ Protein Purification SystemによるGST-Tagタンパク質結合の原理と
精製プロトコルの概要

MagneGST™を用いたGST-Tagタンパク質の精製には、大腸菌培養液から効率的なライセートサンプルの調製が必要になります。プロメガでは、OD600nmの吸光値と大腸菌培養液1mL~50mLまでのスケールに合わせて適切なMagneGST™ Cell Lysis ReagentとMagneGST™ Glutathione Particlesを添加することを勧めます(表1)。

表1 大腸菌培養液量に対して推奨するMagneGST™ Cell Lysis Regaentと添加量

大腸菌培養液量MagneGST™ Cell Lysis
Reagent添加量
MagneGST™ Glutathione
Particles添加量
OD600=2.0OD600=6.0
1 mL200 µL600 µL100 µL
5 mL1 mL3 mL500 µL
10 mL2 mL6 mL1 mL
50 mL10 mL30 mL5 mL

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