TNT® System

翻訳効率を高めるための因子はありますか?また、pTNT® Vector、 pCMV TNT® Vectorにあるβ-グロビンリーダーシークエンスとは何ですか?

β-グロビンリーダーシークエンスは、外部から挿入した異種mRNAの転写効率を上げるために使用しています。β-グロビンリーダーシークエンスを5’UTRに付加することで、さまざまな種類の遺伝子の翻訳効率の増加が報告されています(13, 14)。

<参考>
翻訳効率を高める因子として、以下の点が挙げられます。

  1. 開始コドン前後のKozakのコンセンサス配列
  2. PolyA Tailまたは3’非翻訳領域(3’UTR)
  3. 5’ キャップ構造(m7G(5)ppp(5)G Cap Analog)は、翻訳開始因子と結合します。
  4. 5’非翻訳領域(5’UTR)にIRESの配列を付加することで、翻訳効率が向上することがわかっています。

参考文献:

  1. Falcone, D. and Andrews, D.W. (1991) Both the 5´ untranslated region and the sequences sur-rounding the start site contribute to efficient initiation of translation in vitro. Mol. Cell. Biol.11, 2656–64..
  2. Annweiler, A., Hipskind, R.A. and Wirth, T. (1991) A strategy for efficient in vitro translation of cDNAs using the rabbit β -globin leader sequence. Nucl. Acids Res. 19, 3750.

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